研究
主にトウキョウダルマガエルの生活史やそれの営農との関わりについて研究しています。特に、非接触型標識タグ(PITタグ)を用いた土中の越冬場所の探知や,春先における越冬からの這い出しについて新たな知見が集積されつつあります。
ギバチ(Pseudobagrus tokienis)は水路や河川に生息する中型のナマズの仲間で,関東地方に生息しています.しかし近年,個体数の減少が危惧されつつあります.本研究室ではPITタグによる標識再捕獲調査や,ウケを用いた産卵遡上の生態調査を行い,ギバチの生態的知見を集め,保全策への材料提示を目指しています.
里地里山は人の働きかけにより形成された二次的自然であり,豊かな生物相(動植物)が育まれてきました.しかし,人為的関与の減少により生物多様性の劣化が生じています.
そんな里地里山の生態系ピラミッドの頂点に位置する猛禽類としてフクロウがあげられます.猛禽類は環境汚染や環境改変の影響を受けやすく,フクロウは準絶滅危惧以上に相当するとされています.
江戸期、享保年間に全国的に実施された諸国産物帳の編纂過程において、各村落から藩へ調査結果を報告するために記された「産物書上帳」。この文書には、享保年間の生物相がそれぞれの村落の名称で詳細に記されている。この文書を用いて、当時の栃木県内の生物相を調べる研究を進めている。
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農村集落を対象に、昭和30年代まで生息していた淡水魚類や魚とりの文化を聞き取り記録し、今後の生物多様性の復元や、生物文化多様性の保全につなげることを目指している。
最近では、昔の魚とりを復活させ環境教育として実施する取り組みも始めている。