里地里山は人の働きかけにより形成された二次的自然であり,豊かな生物相(動植物)が育まれてきました.しかし,人為的関与の減少により生物多様性の劣化が生じています.
そんな里地里山の生態系ピラミッドの頂点に位置する猛禽類としてフクロウがあげられます.猛禽類は環境汚染や環境改変の影響を受けやすく,フクロウは準絶滅危惧以上に相当するとされています.
公共事業による影響が予測される場合,猛禽類の保全措置が一般的に行われています.その内容は,繁殖期に営巣地周辺の行動圏(コアエリア)で工事を行わないというものです.